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『鏡の国のアリス』ネタバレ紹介!原作小説のあらすじから結末まで!

鏡の国のアリス (角川文庫)

 

「不思議の国」から半年後の雪の日。子ネコのキティとおしゃべりを楽しんでいたアリスは、暖炉の上の鏡をくぐり抜けてしまいます。なんとそこは、赤白のキングやクイーン、ナイトらの住むチェスの世界。さらには、おしゃべりする花々や卵のハンプティ・ダンプティも集い…おのずとチェスゲームに参加したアリスは、女王を目指すのですが…。ジョン・テニエルの美しいオリジナル挿絵を全点収録、永遠の名作童話の決定版。

【「BOOK」データベースより】

 

『不思議の国のアリス』の続編となる本書。

知名度こそ『不思議の国のアリス』に比べると劣りますが、チェスのルールに則った物語の進行は思わず唸ってしまうほど良く出来ていて、ハンプティ・ダンプティなど多くの人が聞いたことのあるキャラクターも数多く登場します。

 

また、前作にあった言葉遊びも健在なので、前作が気にいったという方は読んで損はありません。

 

この記事では、そんな本書の魅力をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。


 

 

 

 

鏡の国

 

『不思議の国のアリス』から半年後。

七歳半のアリスは、愛猫のダイナとその子どもである白いスノードロップ、黒いキティと一緒に暖炉のある部屋にいました。

 

キティは毛糸の玉をほどいてしまったため、叱りつけて抱き上げると、毛糸を巻き始めます。

同時にいつもの空想を始め、アリスは鏡の中の世界はどんなものなのかについて空想を広げます。

 

すると、気が付けばアリスは鏡を通り抜けて鏡の世界に迷い込んでしまいます。

そこは先ほどと同じ、暖炉のある部屋でしたが、唯一違う点として、チェスの駒が勝手に動き回っていました。

 

はじめは誰にもアリスのことが見えておらず、アリスはチェスの駒をつまみ上げたりして驚かせます。

その後、テーブルの上にある一冊の本に気が付きますが、はじめ、アリスには知らない国の言葉で書いてあるように見えました。

 

しかし、鏡の国の本であることに気が付き、鏡にかざして文字を反転させて読みます。

それはジャバーウォックの詩と呼ばれるもので、アリスには全然理解できませんでした。

 

その後、元の世界に戻ってしまう前に他の場所も見ようと思い、アリスは外に出ます。

庭をよく見るために丘のてっぺんを目指しますが、なかなかたどり着くことが出来ず、何度も家の前に戻されてしまいます。

 

そのうちに大きな花壇にたどり着き、そこには言葉を話すオニユリやヒナギクが生えていました。

言葉を交わしているうちに、そこに赤のクイーンが現れます。

 

先ほどまでは七、八センチしかなかったのに、今ではアリスよりも頭半分も高く、近づこうとすると見失ってしまいます。

そこで反対側に向かって歩くと、赤のクイーンに追いつきます。

 

赤のクイーンについて行くと、あの丘のてっぺんにたどり着き、そこから見える田園風景に驚きます。

田園は小川と垣根によってチェス盤のように区切られているのです。

 

アリスもゲームに参加にしたいと口にすると、赤のクイーンは彼女を白のポーンにしてくれます。

二つ目のますからスタートし、八つ目のますにたどり着けばクイーンになれると教えられ、アリスはそこを目指します。

 

赤のクイーンは八つ目のますまでの行き方を教えてからいなくなり、アリスは気が付けば列車に乗っていました。

白い紙の服を着た紳士、ヤギ、カブトムシなどと奇妙なやりとりをし、またしても気が付けば列車から降りていました。

 

そこで巨大なカと出会い、入ったら人と物の名前が分からなくなる『名無しの森』について教えてもらいます。

アリスは森に足を踏み入れ、そこで出会った子ジカと一緒に歩きますが、森を出ると子ジカはアリスが人間であることに気が付き、いなくなってしまいます。


 

 

赤のキングの夢

 

その後、アリスは童謡『マザーグース』に登場するトゥイードルダムとトゥイードルディーに出会います。

 

話していると、近くの森からいびきが聞こえてきて、二人は赤のキングのものだといいます。
彼は夢を、しかもアリスの出てくる夢を見ているのだといい、今ここにいるアリスは赤のキングの夢の中にだけ存在する存在で、彼が目を覚ますと消えてしまうのだといいます。

 

アリスは自分こそ本物だと主張しますが、二人とは話にならず、別れを告げようとします。
ところがガラガラが壊れてしまい、唄の通り、二人は戦いの準備を始めますが、そこに唄の通り、大きな鴉が飛んできて、二人は怖くなって逃げ出すのでした。

 

 

ハンプティ・ダンプティ

 

鴉の羽ばたきによって生まれた風に乗ってショールが飛んできて、持ち主である白のクイーンが現れます。
アリスは身だしなみを整えてやり、しばらく彼女の話に付き合いますが、やがてクイーンはいつの間にかヒツジに姿を変え、いる場所も雑貨店の店内に変わっていました。

 

アリスはそこで卵を買うことにしますが、卵は近づけば近づくほど遠ざかり、追っているうちに店の外に出ていて、やがて卵は大きくなり、ハンプティ・ダンプティになっていました。
アリスはハンプティ・ダンプティに『ジャバーウォックの詩』の意味を教えてもらい、彼のもとを去ります。

 

その後、森中が大きく揺れ、白のキングの大軍勢が現れます。
そこでアリスは白のキングと出会い、彼の王冠をめぐってけんかしているライオンとユニコーンを町で見物します。

 

二人はマザーグースの唄の通り、町中を追いかけまわり、干しブドウ入りのケーキを注文。
アリスに切り分けるよう命じますが、突然大きな太鼓の音が鳴り響き、アリス以外いなくなってしまいます。


音が止むと、そこに赤のナイトと白のナイトが登場し、アリスをめぐって決闘を始めます。

結果は、白の騎士の勝利。


彼はアリスを森のはしまで連れていこうと申し出て、無事に着くと二人は別れるのでした。

 

 

プロモーション

 

そして、アリスはついに八つ目のますに到着し、いつの間にか頭の上には黄金の王冠が載っていました。
無事にクイーンになれたのです。

 

すると、いつの間にか両隣に赤のクイーン、白のクイーンがいて、アリスに女王の資格があるのかどうか確かめるために不条理な質問を投げかけます。
やがて疲れて二人のクイーンは寝てしまい、途方に暮れるアリスですが、突然目の前にアーチ型の門が現れ、アリスはそこをくぐります。


そして、中でアリスのためのディナーパーティーが始まります。

次々に料理が運ばれてきますが、どれもお互いに紹介が済むと下げられてしまい、まるで食事になりません。


今度はアリスがスピーチをすることになりますが、途中から食器や女王たちが姿を変え始め、大混乱に陥ります。

アリスはもう我慢できないと怒り始め、テーブルクロスをつかむと、上に載っていたもの全てを床に落とします。


そして、いたずらを引き起こした張本人である赤のクイーンの方を向きます。

赤のクイーンはいつの間にか小さな人形のサイズになっていて、それを掴んで何度も揺さぶると、赤のクイーンは不意に仔ネコのキティに姿を変えます。

 

 

結末

 

アリスは、自分が夢から覚めたことを悟り、キティに対して、あなたが赤のクイーンだったんでしょうと問い詰めます。

それからスノードロップについて、ずっとダイナに顔を洗われていて、身だしなみが整っていない=白のクイーンだったのだと理解します。


またダイナについて、ハンプティ・ダンプティだったのだろうとアリスは思います。

そして最後に、さっきまでの夢が、自分が見た夢なのか、それとも赤のキングが見た夢だったのか、自問するのでした。

 

 

最後に

 

いかがでしたでしょうか。

前作と変わらず、非常に遊び心に溢れた作品で、ワクワクしながら読むことの出来る作品です。

 

前作も含めて、映画など様々な派生作品もありますので、原作を気に入ったという方はぜひチャレンジしてみてください。

 

鏡の国のアリス (角川文庫)

鏡の国のアリス (角川文庫)

  • 作者: ルイス・キャロル,河合祥一郎
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/02/25
  • メディア: ペーパーバック
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