百本文庫~1年で100冊ご紹介します!~

書評書いてます。年間100冊の紹介が目標。好きなジャンルはミステリー、恋愛、青春。

徹底ネタバレ解説!『終末のフール』あらすじから結末まで!

終末のフール (集英社文庫)

 

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。

【「BOOK」データベースより】

 

もし地球が滅亡するとしたら、人はどうするのか?

そんな終末の地球を描いたのが本作です。

 

昔、ノストラダムスの大予言で地球が滅亡するといった内容が流行りましたが、当時の僕には今いちピンとこなかったので、いつも通りの生活を送っていました。

しかし、本作では予言ではなく、実際に小惑星が衝突して地球は滅亡すると報道されているのです。

 

そうなると、自分はどうするんだろう?

つい想像してしまいました。

 

本作では、そんな終末期の人間の在り方が描かれています。

予告されてから大分経ったせいもあり、みんな達観していて、それでも生きる意味を探しています。

 

この記事では、そんな本作の魅力についてあらすじ、個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

 

 

 

 

 

終末のフール

 

 405号室の香取夫妻の夫目線で進行する物語。

娘の康子は父親と昔から仲が悪く、それが原因で家にほとんど顔を出さなかったが、終末を迎えることがきっかけとなり、十年ぶりに帰ってくることになりました。

 

康子が父親を嫌う理由。

それは昔から周囲の人間を馬鹿だと罵るその性格でした。

 

康子には兄の和也がいましたが、出来の良い康子といつも比べられては馬鹿にされていて、それを苦にして自殺してしまいました。

和也は勉強こそそこまで出来ませんでしたが、誰も思いつかないようなアイディアを思いつくユニークさを持っていて、妻である静江と康子は彼の才能を分かっていました。

 

そんな康子が何のために帰ってくるのか?

疑問に思いながら散歩を終え、静江の思いつきでレンタルビデオショップに向かう二人。

 

そのお店は同じマンション501号室渡部が経営するお店で、二人は借りたビデオを見て時間を潰し、やがて康子が帰ってきました。

当たり障りのない会話をした後、本題を切り出そうと用件を聞こうとする夫と康子。

 

お互いに呼ばれたと思っていた二人は怪訝な顔をすると、静江が二人の間を取り持とうと嘘をついていたことが発覚します。

しかし、そのおかげでこうして会話する機会を得ることができました。

 

和也の部屋を整理していて見つけたものを見せる静江。

夫と康子は和也の思い出を通して、少しずつ凝り固まった思いをほぐし、少しずつ本音を打ち明けていきます。

 

康子は和也のことを馬鹿にしていたことが許せなかった。

和也はスペシャルなものを持っていたと評します。

 

それに対し夫はスペシャルな馬鹿だと口にしますが、それは和也を馬鹿にした発言ではありませんでした。

和也を通して、康子は夫を許すことにしました。

 

翌日、東京に帰る康子。

帰り際、静江にも謝るようにと忠告され、その言葉通り、静江も夫に対してわだかまりを抱えているようでした。

 

 

太陽のシール

 

桜庭富士夫が視点で進行する物語。

彼には二つ上の妻・美咲がいて、彼女は富士夫の優柔不断なところも含めて愛してくれていました。

 

そんなある日、美咲が妊娠したことが発覚します。

これまで子供が欲しくてもなかなか出来ず、検査すると富士夫に不妊の原因があることが判明したのに、地球滅亡まであと三年というタイミングで出来た子供。

 

生まれても三年の命と分かっているのに、産むか産まないか。

富士夫は大きな決断を迫られます。

 

富士夫は一人で歩いていると、高校時代のサッカー部仲間の友人と再会し、同じサッカー部の主将・土屋が帰ってきたことを知らされ、そのうちにサッカーをすることに決めます。

友人からのアドバイスを聞いても決断が出来ず、これまで何でも美咲が決めてくれたことを思い出します。

 

二人の出会いは駅だった。

山手線のどっち回りに乗ればいいのか悩む富士夫に声を掛けてきたのが美咲でした。

 

迷わずに内回りだといって富士夫と一緒の電車に乗る美咲。

これがきっかけとなり、やがて結婚したのでした。

 

散歩から戻ると、スーパーでバイトをしている美咲が戻ってきます。

富士夫の作った夕食を食べ、オセロを楽しむ二人。

 

自然と会話は子供のことになりました。

富士夫は自分の決断によって小惑星が激突するかどうかが決まると冗談半分で考えていて、子供を産みたいと気持ちは傾きかけていましたが、この夜に答えは出ません。

 

二日後、富士夫の知り合い、それにレンタルビデオショップ店長の渡部も加わり、サッカーを楽しみます。

そこで富士夫は同級生である土屋の息子・リキのことを聞きます。

 

リキは先天性の病気によって苦しんでいて、土屋夫妻は自分たちが先に死んでしまったら誰がリキの面倒を見るのかと不安で仕方ありませんでした。

しかし、小惑星激突によって三年後、一緒に死ねることになったから、それが嬉しいのだという。

 

サッカーと土屋の話。

富士夫は決断します。

 

家に戻ると仕事を早退した美咲がいて、富士夫は子供を産みたいことを伝えます。

しかし、そこで美咲から驚きの真実が伝えられます。

 

なんと美咲が受診した丸森病院、特に産婦人科医は限りなくやぶ医者に近いというのです。

誤診の可能性が浮上し、翌日、美咲は別の産婦人科を受診します。

 

すると、なんと双子を妊娠していることが発覚しました。

富士夫はびっくりし、オセロを二組に分かれて出来ると思うのでした。

 

 

 

籠城のビール

 

兄の虎一、弟の辰二は妹・暁子の復讐のために元アナウンサーの杉田玄白とその家族が住む509号室に乗り込んで、杉田らを脅迫しています。

この物語は弟の辰二の目線で進行します。

 

十年前、自殺した暁子。

きっかけはとある女性が籠城事件を引き起こし、暁子が人質として捕まってしまったことでした。

 

幸い、暁子は助かりますが、整った外見のせいもあってテレビなどメディアに連日取り上げられることとなり、次第に彼女は被害者という立場を失い、心のないデマの対象となってしまいました。

その中でテレビで暁子のことを中傷したアナウンサーが杉田でした。

 

それ以来、虎一は感情を無くし、杉田に復讐することだけを糧に生きてきて、その機会がようやく訪れたのです。

途中で501号室の渡部の父親から連絡が入り、二人は杉田を人質に籠城しているからテレビ局を呼べと命令します。

 

すると、渡部の通報を受け、警察がやってきました。

事態が緊迫する中、妻と娘は食事を続けようとしていて、反省のない態度に苛立つ二人。

 

警察は玄関の前まで来ますが、渡部が避難していないことで突入を躊躇します。

そこで心情を明かす杉田。

 

暁子の事件も含めて自分も辛かったこと。

そして今日、自殺しようとしていたこと。

 

そう、妻と娘がなおも食事を続けようとしたのは、食事に毒が入っていて、二人が罪を犯す前に自殺しようと考えたからでした。

思わぬ展開に戸惑う二人。

 

なぜ今日なのか。

それは、理由はお互いに同じで、暁子の命日だからでした。

 

事態を把握すると、なんと虎一は杉田たちを殺すことをやめ、償うために最後まで生きるよう言います。

そして、自分たちは外にいる警察に捕まる、もしくは殺される覚悟を決めていました。

 

しかし、そこで杉田の娘が風呂場の天井が開くことを伝え、そこから渡部の部屋に逃げるよう言います。

また杉田からは段ボールを渡され、これで荷物として外に運び出されれば見つからないと助言されます。

 

戸惑う辰二ですが、なぜか虎一はその提案を受け、逃げることにしました。

最後にようやく人間らしい感情が虎一に戻り、前のように辰二のことを「辰」と呼んでくれ、辰二も「虎一」と昔のように呼ぶのでした。

 

 

冬眠のガール

 

両親を失くした美智の視点で物語は進行します。

彼女は父親が残した本を毎日読み、四年間かけて二千冊を超える蔵書を制覇してしまいます。

 

彼女には三つの目標があり、一つ目は『両親を恨まない』。二つ目は『父親の本を全部読む』。

そして三つめは『死なない』でした。

 

マンションを出ると、405号室の香取夫妻に会い、二人は木に絡まった凧のようなものを見ていて、息子の和也を思い出したのだといいます。

スーパーに行くと、自分のことをキャプテンと呼ばせる店長と話し、それからレジに向かいます。

 

途中、中学時代の同級生である誓子と会い、こんな状況になっても優越感に浸ろうとする性格にレジにいた美咲は不快感を露にし、美智のことを可愛いと言います。

富士夫との話を聞き、家に戻ると、美智は次の目標として『恋人を作る』ことを掲げました。

 

美智は前に読んだ本で『新しいことをはじめるには、三人の人に意見を聞きなさい。尊敬している人、自分には理解できない人、そして新しく出会う人』と書いてあることを思い出し、尊敬している相手、高校の同級生である太田隆太の家を訪れます。

母親に用件をそのまま伝えると、隆太が美智のことを良く話していたことを教えてもらい、家の中に通されます。

 

隆太は美智に関するおかしなエピソードをたくさん母親に伝えていたようで、しかもその全てが本当のことだったと判明します。

また、隆太は子供を助けるために車に轢かれて亡くなったことを知ります。

 

隆太の家を後にすると、次に訪れたのは小松崎輝男の家を訪れます。

彼はかつて美智の家庭教師でしたが、理解できない人でした。

 

案の定、相変わらずよく分からない小松崎。

美智は事情を説明すると、アドアイスなのかよく分からない話をされ、帰路に着きます。

 

美智は帰り道、香取夫妻の言っていた木に登り、凧の残骸を見つけ、仙台の街を眺めます。

すると、とある家の庭で男性が倒れているのを見つけ、何か運命を感じながらその男性に向かって走るのでした。 

 

 

鋼鉄のウール

 

主人公である僕の目線で物語は進行します。

僕の通う児島ジムはかつて多くの人間で賑わっていましたが、小惑星激突のニュースが流れてから五年後、苗場と十六歳の僕、会長の三人しか残っていませんでした。

 

苗場はキックボクシングの日本王者になったこともある強者で、僕の憧れです。

苗場はその筋肉から『鋼鉄の〇〇』とよく呼ばれていました。

 

 僕は五年前、一つ上の板垣というが暴力を振りかざしているのに耐えられずに児島ジムに入りましたが、いつしか本来の目的を忘れ、苗場になりたいと思うようになりました。

それから小惑星激突のニュースが流れ、一時はジムに通う所の話ではありませんでした。

 

地球滅亡に父親は精神をおかしくし、母親は疲れ切ってしまい、家に居場所などありませんでした。

理由もなく先代の街を歩いていると、ジムに前と変わらず練習をしている苗場と会長を見つけ、再び練習することに決めました。

 

ある日の練習からの帰り道、虎一たちの籠城事件が一ヶ月前だということが明かされます。

また、昔板垣にいじめられていた男に板垣が縋りついているところに遭遇します。

 

男の父親は方舟と呼ばれるシェルターのようなものの抽選の係だといい、板垣は自分と妹が助かるために必死で男に縋っています。

男は僕にも話を持ち掛けますが、僕は断ってその場を後にします。

 

家に戻ると、不意に衝動に駆られ、ついに父親を罵倒してしまいます。

習ったキックボクシングで父親を倒しそうになりますが、寸前のところで止め、そのまま家を飛び出してジムに向かい、そのまま眠ってしまいます。

 

起きると、いつもと変わらず苗場は練習していて、会長からスパークリングをしたらどうかと提案されます。

苗場は自分は強いと言い切り、僕はその迫力に負けそうになりますが、いずれ勝つと静かに誓うのでした。

 

 

 

天体のヨール

 

 矢部には二ノ宮という大学時代の友人がいて、彼のことを思い出していると不意に現実に引き戻されます。

彼は首吊り自殺しようとしていましたが、ロープが切れてしまっていました。

 

小惑星激突のニュースの影響で矢部の経営する会社の社員は逃げてしまい、妻の千鶴も終末でおかしくなってしまった人に殺害されてしまった矢部。

そんな絶望にいる矢部に電話があり、相手は二ノ宮でした。

 

彼は新しい小惑星を見つけたのだといい、矢部は彼に会いに行くことにしました。

久しぶりにあった矢部に変わりはなく、評判の悪かった話し方も相変わらずでした。

 

二ノ宮の家で、見つけた小惑星について語る二ノ宮。

彼は庭にある二つの天体望遠鏡でその小惑星を見つけたのです。

 

二ノ宮の話ながら、矢部は千鶴や二ノ宮との思い出を次々に思い出していきます。

二人は二ノ宮の提案で、かつて通った大学を訪れます。

 

食堂には死体が転がり、終末の絶望感を表しています。

そこで矢部は、初めて千鶴が殺害された経緯を二ノ宮に話し、そんな自分が許せないことを伝えます。

 

死ぬつまりなの? と聞く二ノ宮に矢部は曖昧に答え、家に戻ります。

マンションに戻ろうとすると、出てきた美智と会い、彼女はこれから倒れている人を助けに行くところでした。

 

美智はこれをデートだと称し、矢部は千鶴と一緒に過ごした時間を思い出しました。

部屋に戻ると、家にある道具で手作りの望遠鏡を作り、月を眺めたらもう一度首を吊って死のうと決意するのでした。

 

 

演劇のオール

 

倫理子は十代後半の時にインド出身の俳優の言葉に感銘を受け、上京して役者になるために努力してきました。

しかし小惑星激突のニュースが流れる一年前に才能がないことを認め、仙台に戻ってきました。

 

三年前に両親を失った彼女は、ここでも様々な役を演じています。

まずは早乙女というおばあちゃんの家。

 

ここでは倫理子は孫娘を演じ、独り身の早乙女の寂しさを埋めます。

それからマンションの部屋に戻ると、二歳年下の亜美が待っています。

 

血縁関係こそありませんが、亜美にとって倫理子は姉であり、過去のことはあまり詮索しません。

ただ亜美は、自分自身が許せないといいます。

 

それからスーパーで食材を買うと、今度は勇也と優希という幼い兄妹の住む家で母親を演じます。

彼らは母親とタマが帰ってくるのをずっと待っていました。

 

録画していたアニメの最終回がないということで渡部の経営するレンタルビデオショップに行きますが、最終回は借りられたままでした。

夜になると、今度はマンションの一回に住む一郎と会い、恋人を演じます。

 

朝になると一郎の部屋を後にし、とある酒屋に繋がれた犬に会いに行き、飼い主を演じます。

しかし、散歩中に首輪から綱が外れてしまい、犬はいなくなってしまいます。

 

慌てて探しに林の中に入ると、なんとか犬は見つかりますが、そのそばには幼い兄妹の母親がしていたと思われるマフラーが落ちていました。

おそらく母親はもう死んでいるのでしょう。

 

しかし、倫理子はこの事実を幼い兄妹に伝える勇気はなく、役を演じても大事な役割を果たせていないのではと絶望します。

 

ある日、早乙女が転倒してしまい、背中を痛めてしまいます。

その時、チャイムが鳴り、出るとなぜか亜美がそこにいて、倫理子の行動を気にしていたようでした。

 

早乙女のことを伝えると、マンションにマッサージ師がいると亜美は飛び出して行き、連れてきたのはなんと一郎でした。

しかも勇也、優希、犬も一緒です。

 

なんとタマとはこの犬のことだったのです。

一郎のマッサージで早乙女の痛みがとれると、今度は亜美がタマの発疹を指摘し、獣医の卵だから治せるかもしれないといい、治療します。

 

亜美は、これまでたくさんの犬や猫を見殺しにした自分が許せないのでした。

すると、倫理子はそんな亜美を許す。だから今度は亜美が誰かを許してあげてと言います。

 

さらに早乙女の家になんと探していたアニメの最終回があり、甥の子供が借りたまま返していなかったことを明かします。

最後に、倫理子が憧れた俳優がテレビでインタビューに答えている映像が流れます。

 

彼は母親と暮らすために田舎に引っ越していましたが、インタビュアーに小惑星激突について聞かれると、なんと田舎にいたためにその事実を知らなかったのです。

さすがにインタビュアーはのけぞり、画面の前の倫理子も驚いてのけぞるのでした。

 

 

深海のポール

 

レンタルビデオショップ店長の渡部の視点で物語が進行します。

彼は修一という名前で、家には妻の華子、娘の未来、父親がいます。

 

修一の父親は終末に備えて、マンションの屋上に櫓を作っていました。

彼は街が沈んでいく中、みんなが沈んでいくのを見物したいのだという。

 

恒例となった草サッカーに参加する修一は、土屋と人生について話します。

その中で修一は、父親に人生を山に例えられ、頂上に上った時の景色は格別だろうと教えられたと話します。

 

ある日、久しぶりにマンションの屋上に上がると、櫓は完成間近でした。

小惑星激突にも怯えない父親に怖かったことを聞くと、母親の政子が奇妙な宗教団体にはまってしまった時だったという。

 

知らない政子に変わってしまうことを恐れた父親は、集会中にも関わらず政子を連れ出し、それから集会に行くことはなくなりましたが、その一年後に交通事故で亡くなってしまいました。

 

場面は変わり、レンタルビデオショップに倫理子が訪れると、延滞者リストに載っている蔦原という男が高校の同級生で、マンションの近くに住んでいたことを教えてくれます。

店を閉めると、華子が藤森という女性と一緒になってどこかに向かうところを目撃します。

 

気になって後をつけてみると、市民センターに消えていきます。中では方舟に関する集まりがあるのだという。

なぜ妻がと思いながらも、修一は蔦原の家に向かいます。

 

すると、彼はまだ住んでいて、無事にビデオを回収することが出来ました。

帰り道にまた市民センターに寄ると、そこではいかにも胡散臭い話が聴講者に向かってされていた。

 

そこで修一は自分の母親が参加していた集会のことを思い出し、そして父親の言葉を思い出します。

気が付くと集会の中に入っていて、華子に向かって大声で呼びかけるのでした。

 

華子を連れて帰る途中、華子は藤森の付き添いで来ただけで、興味はなかったのだという。

それでも華子が知らない人に変わらなかったことに安堵する修一。

 

マンションに着くと、ベランダにたくさんの人が見えました。

父親と未来をはじめ、富士夫とお腹の大きくなった美咲、空を眺める一郎と倫理子、香取夫婦と娘の康子。

 

眺めていると未来に呼ばれ、それがきっかけでベランダにいるみんなが二人に気が付き、それぞれ挨拶を交わします。

ある日、朝食を終えると、みんなで屋上に向かいます。

 

完成した櫓を前に鼻高々な父親。

修一と華子は地球最後の日、この櫓に上る自分たちを想像します。

 

ふと、父親が言います。

彼は修一に言ったことをちゃんと覚えていて、自分は櫓から見える景色が精一杯だという。

 

それに対しいいよと答える修一。

マンションの外を見ると、苗場と僕が走っているのが見えます。

 

それを見送ると、地球最後の日に思いを馳せ、華子の方を抱き寄せるのでした。

 

 

最後に

 

いかがでしたでしょうか。

それぞれの生き様を見ると、今の人生の一日一日を大事にしたい、そう思わされました。

 

欲を言えば、地球の終わりが分かっても変える必要ない、一貫した素晴らしい人生が歩みたいものです。

 

終末のフール (集英社文庫)

終末のフール (集英社文庫)

 

 

 

 

伊坂さんの作品が好きな方はこちらもどうぞ。

www.hyakuhon.com

www.hyakuhon.com

www.hyakuhon.com

www.hyakuhon.com