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『クレシェンド』感想 竹本健治【著】

クレシェンド (角川文庫)

 

ゲーム会社に勤める矢木沢は、会社の地下で百鬼夜行の幻覚に襲われる。その後何度も同じ現象に陥った矢木沢は、知人の姪、岬の協力を得て原因を調べ出すが、状況は悪化する。どうしても思い出せない母親の顔。震動を伴い聞こえてくる言葉「吾に辱見せつ」。耐えられなくなった矢木沢は、岬と共に小笠原の無人島に避難する。高天原、葦原中国、根の国―古事記に纏わる現象と言葉。言霊が持つ恐怖、その受信回路のメカニズムとは。

【「BOOK」データベースより】

 

 

 

※角川文庫版を購入しましたが、Amazonからの引用が出来なかったため、単行本のリンクを掲載しています。なお、あらすじは文庫版のものです。ご了承ください。

 

 

今回、初めて竹本さんの作品を手に取らせていただきました。

結論から言うと、自分には作風が合わず、中盤で読むのを断念してしまいました。

 

ただし、これはあくまで趣味嗜好の問題なので、作品の程度がどうのこうのという話ではありません。

今回は、自分の感じた良いところ、いまひとつなところを挙げて、これから購入を検討される方の参考になればと思います。

 

 

 

 

竹本健治とは?

 

作者の竹本健治さんについて、簡単にご紹介したいと思います。

竹本さんは推理作家として活躍されていて、代表作である『匣の中の失楽』は日本四大奇書の一つに挙げられています。

 

還暦を超えてもなお執筆を続けられているということで、この『クレシェンド』は2003年に発売された単行本が2017年に文庫化されたものです。

魅力としては、その独創的な発想にあるということで、どうしても賛否が分かれてしまうようです。

 

 

 

良かった点

 

では、実際に読んでみて良かった点について。

 

まず序盤は素晴らしかったです。

読みやすい文章にメリハリのあるキャラクター、先の展開を期待させる雰囲気、どれをとっても申し分ありませんでした。

 

 

いまひとつだった点

 

ところが、最後まで読み続けることが出来なかった理由。

それは、たまに現れるくどいほどの説明、描写です。

 

話の設定が膨大なため、その全てを説明しようとして理解の追い付かない箇所が何度も登場しました。

さらに日本史、世界史の話が中心なので、単語そのものが難読なものも多くあったため、余計にそう感じたのかもしれません。

 

それから百鬼夜行のシーン。

本書の見せ場といってもいい肝心なシーンですが、描写が具体的過ぎて想像が追い付かず、恐怖を感じる以前に理解しきれませんでした。

 

読まなくても文章からその雰囲気が伝わってくるからこそ、余計に残念に思いました。

もしかしたら、僕の読書スキルが追い付いていなかったのかもしれません。

 

いまひとつな点としてこれらを挙げていますが、逆にこういった点が好きな方であれば、本書はまさしく傑作でしょう。

ぜひ、こういった点に惹かれる方は、一読する価値があると思います。

 

 

最後に

 

いかがでしたでしょうか。

最後まで読んでいないため、作品自体の評価をつけることはできませんでしたが、僕の感じたことが皆様の参考になればと思い、記事にさせていただきました。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

クレシェンド (角川文庫)

クレシェンド (角川文庫)